【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』

神さまのところへ駆け寄ると


「ルルちゃんはそんなに僕が好きなのか~そうなのか~!」


えぇい、鬱陶しい!

抱きしめないでください!


私は神さまが手にしているビンを叩きます。


「……あぁ、薬ね、薬」

『にゃあ!』


落ち込む神さまは放っておきます。

いつものことです。

いちいち相手にしていられません。


うつわに薬を入れられ、私は一口舐めてみます。


うん、すぐに元に戻るというわけではないみたいです。


私は一気に飲みました。


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