【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』
ですが、そのほとんどの思い出の中に神さまはいらっしゃいません。
「……どうして?」
小さく呟いてしまいました。
ですが、幸いにも神さまの耳には届かなかったみたいです。
どうして神さまがいらっしゃらないのか。
そう考えている間にも膨大な私の記憶は戻り続けています。
やっと神さまがいらっしゃる記憶が戻り始めてきました。
ホッとしました。
神さまとの思い出がちゃんとあったことに。