【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』
第四章 あなたの隣が一番です!
突然、神さまは私をお姫様抱っこをしました。
私は慌てて神さまの首にしがみつきます。
ギュッと目をつむった次の瞬間、私は神さまの部屋へと帰ってきました。
これが瞬間移動というものですかね?
驚く間もなく、神さまは私を椅子に座らせてくださいました。
神さまはテーブルを挟んで向かい側に座りました。
「ルルちゃん、記憶は全部戻った?」
「はい、おそらくは」
「……そう。あの、僕のこと、嫌いになった?」
私を首を横に振ります。