【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』
私に戻った記憶。
その中には、どうして私と神さまが一緒にいるのか、という記憶がありました。
神さまは、人間である私を無理やり神さまの世界へと連れてきたのです。
一目惚れだった、とおっしゃっていました。
けれども、私が神さまに懐くことはありませんでした。
当然のことです。
毎日暴れ、泣いて神さまを拒否していましたが、それでも、神さまは私を人間の世界へ戻すことはありませんでした。