【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』
第二章 ここはいったいどこですか!?
✽✽✽
ええと、ちょっと待ってください。
私が目覚めたら、そこは神さまのベッドの上ではありませんでした。
な、何を言っているのか分からないと思うが私も(ry
分かったことは、ボロボロで、ジメジメとして、なんにもない部屋に、私はせめてもの情けか床に置かれたダンボールの上に転がされていたこと。
……なんで私はこんなところに連れてこられたときに目が覚めなかったのかしら?
猫失格じゃない?
そういえば神さまは、心配してくださっているかしら?
それとも……私がいないことに気がついていらっしゃらないかしら?
……最近は特に忙しそうでしたもの。
きっと気がついていらっしゃらないわ。
私は、ただの“猫”ですもの。