もっともっと、キミのことを愛したいのに。
────キーンコーンカーンコーン...
無情にも、始業のチャイムが鳴り響いた。
...はっ、授業!!
遅刻!行かなきゃ...!!
我に返った私は男の子から必死に逃れようとする。
「あ、あの授業行かなきゃ...!」
しかし男の子は離してくれない。
「ダメです。」
ダメ!?そんな答えある!?
もう時間が無い!!
「授業に行かせて...!」
私は必死に男の子を見上げた。
すると男の子はそれはそれは意地悪な笑みで
「じゃあ、忘れないように...」
スっと私の首筋に顔を埋めた。