もっともっと、キミのことを愛したいのに。
「ひっ、...」
吐息が直に首筋に当たり、背筋がゾクリとした。
しかし男の子はお構い無しに唇を首筋に押し当てる。
そしてちゅう、と吸い上げられた。
チクっ、と痛みが走る。
なに?何をしているの...?
「ぅ...」
初めての感覚に唇から声が漏れる。
それが自分の声だとは信じられなくて、余計に恥ずかしくなってしまった。
「な、何したの!?」
思わず首筋を手で抑えて男の子を見た。
全く状況についていけない!!
すると男の子は私の腰に手を回して私の顔を至近距離で覗き込んだ。
「先輩が俺のことを忘れないようにするおまじないです。
これを見る度に俺のことを思い出してください。」