もっともっと、キミのことを愛したいのに。
プンプン!と怒る私を見たマミちゃんは突然ため息を付いた。
「...じゃあ、その男の子ずーっと困っちゃうね。」
「...え?」
マミちゃんはいきなり嘘泣きを始めた。
え?何何何?何が始まったの?
「千歳が"生徒手帳を返すだけ"なのにそれをやらなかったから男の子はずーっと俺の生徒手帳どこかな...って探し回ってさ...」
「うっ...」
た、確かに...。
男の子困るし、もし私が持ってるってバレたら私が盗んだみたいになっちゃうか...。
返すしか...無いのか...!?
「返しに行ってきます...。」
渋々負けを認めた私。
返すだけだもんね!!私から会いに行ってるわけではない!断じて!!
それを聞いたマミちゃんは行ってらっしゃーいと手をヒラヒラさせた。
「...いや今行かないけどね?」
「今行かんのかい。」