もっともっと、キミのことを愛したいのに。

「え...、じゃあ私に生徒手帳を読ませるために?」

「そうです。元々はそれだけが目的だったんですが、まさか先輩が直接俺に返してきてくれるとは思ってませんでした。

下駄箱に入れておくとか、俺と同じクラスの人に渡しておくとか方法は色々あったのに。」


下駄箱、クラスメイトに頼む...。

...そうかー!その手があったのか!!
それを始めっから思いついていればこんな恥をかかずに済んだものを...!!

自分のバカさ加減に呆れるわ...

「でも俺、先輩が届けに来てくれて嬉しいですよ?こうやって先輩と2人っきりで話せる。」

一人沈む私をよそに男の子は私の手を取ってそれを自分の頬に当てた。

ちょっ、なんてスキンシップ...!?

「ちょっと、この手は何...?」

「何って、見て分かるでしょ。イチャイチャです。」

いっ、イチャ...????
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