もっともっと、キミのことを愛したいのに。
恋は教えてもらうと良いでしょう
────その夜。
「ああぁぁぁ〜...、」
あれから子犬のようにじゃれてくる如月くんを剥がし無事帰宅に成功した私は自室でジタバタと暴れていた。
如月くんのせいで私の顔は真っ赤のまま。
どう頑張って考えても今日のことが現実とは思えない。
今まで男の子とは無縁な生活を送ってきたのに、なんでだろう...。
てか、自分のことばっかで告白されたのを忘れてた...。
答えはもちろん決まってる。
いきなりあんな事をされたけど、如月くんはいい人なんだと思う。
そりゃ一緒にいたら楽しいのかもしれないけど...恋愛経験0の私にはレベルが高すぎるよ!!
第一男の子と仲良くなるなんて今までの私からしたら考えられないし。
きっと男の子が苦手っていう訳じゃなくて、今までの経験が無さすぎたんだよね。
いつか自然に男の子の友達ができたらなぁって思ってたけど、階段をすっ飛ばしてしまったようだ...。