もっともっと、キミのことを愛したいのに。
自分でも何を言ってるのか分からなくて最後の方は声が変に裏返ってしまった...。
これじゃあ動揺してるのが丸出しだよ...。
だって、男の子と関わったことがないのに、ちゅ、ちゅーだなんて...!!!
すると男の子はいきなりムスッとした顔つきで私の肩を掴んだ。
エッ。近いってば!!
「俺が先輩のこと友達として好きっていう告白だって、本気で思ってるんですか。」
男の子は私の顔をのぞき込む。
その距離の近さにクラクラする。
さっき抱きとめられた時と同じ、香り───。
「ち、違うの...?」
「俺の好きは先輩のこと彼女にしたいっていう意味です。」
彼女、彼女...。