甘い魔法にかけられて
「・・・参った」

頭の痛みも忘れて
ひと口ごとに後悔が溢れる

・・・なんでKY

・・・昨日初めて目を合わせたのに

一大決心をしてリビングに戻る

だからと言って
KYのそばに行く勇気もなく

ドアを少しだけ開けて

「あの・・・帰りますので着替え返して下さい」

・・・よし、言えた!

スースーする脚を擦り合わせて
返事を待つコミュ障に

悪魔のような笑みを浮かべたKYは

「あ~着替え、ついでだから洗濯回した」

「えーーーーーーっ」

本日2度目の大きな声が出た
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