甘い魔法にかけられて
休憩時間の邪魔者
「上村さん、そろそろお昼にしましょ」
小宮さんの声掛けで
宅配のお弁当をミーティング用長机に並べる
それぞれのカップに
お茶が用意されると
一気に休憩モードになる
一番奥の末席に座ると
俯き加減のまま箸を進めた
「最近揚げ物率高くない?」
「お弁当屋さん変える?」
変わり映えのしない内容の
お弁当を前に続く会話を
どこか遠くに聞きながら
早く食べ終えると
素早く片付け事務所を出た
倉庫内は既にシンとしている
ピッキングのパートさんは
殆どが主婦だから
お昼の休憩時間は
みんな一度自宅に戻って食べている
事務所の脇にある階段を上ると
【応接室】の扉を開ける
いつもここで残りの休憩時間を潰す
「ハァ」
わざとらしい大きなため息を吐き出し
大きな3人掛けの中央に腰掛けると
ギシッと革張りソファの良い音がした
小宮さんの声掛けで
宅配のお弁当をミーティング用長机に並べる
それぞれのカップに
お茶が用意されると
一気に休憩モードになる
一番奥の末席に座ると
俯き加減のまま箸を進めた
「最近揚げ物率高くない?」
「お弁当屋さん変える?」
変わり映えのしない内容の
お弁当を前に続く会話を
どこか遠くに聞きながら
早く食べ終えると
素早く片付け事務所を出た
倉庫内は既にシンとしている
ピッキングのパートさんは
殆どが主婦だから
お昼の休憩時間は
みんな一度自宅に戻って食べている
事務所の脇にある階段を上ると
【応接室】の扉を開ける
いつもここで残りの休憩時間を潰す
「ハァ」
わざとらしい大きなため息を吐き出し
大きな3人掛けの中央に腰掛けると
ギシッと革張りソファの良い音がした