甘い魔法にかけられて
「柚ちゃん?ドア開けて」
玄関ドアの向こう側から少し加減した声で
何度も呼ぶKY
ハァとため息を吐き
ドアを開けると
「差し入れのプリン」
隙間からコンビニの袋を渡された
「ありがとうございます、じゃあ」
バタンと閉じた玄関から
革靴の音が遠くなって・・・消えた
プリンを取り出すと
ピンクの付箋が貼ってあり
【元気になるプリン】
いつものKYの文字が並んでいた
時間帯からすると
外回りの途中に立ち寄ってくれたらしいけれど
なんだか切ない感情が胸を支配する
・・・皆に優しいとは罪だよね
勝手に失恋気分の引きこもりに
素直に帰ったと思ったKYが
攻めてきたのは仕事も終わって
辺りが暗くなった頃だった
ドスンとベランダで物音が響き
カーテン越しに大きなシルエットが浮かびが上がった
・・・なに?強盗??
・・・イケナイ窓の鍵かけてない
玄関から逃げようと思うのに
腰が抜けて動けない
大きな影は掃き出し窓を開けて
カーテンを引いた
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ」
またもブサイクな叫び声を上げた
腰抜け引きこもり女に
「柚ちゃん、こんばんは」
涼しい顔でサラッと挨拶したのは・・・KY
「え?は?あ、ぁ、あ、ありえないんですけどっっ」
玄関ドアの向こう側から少し加減した声で
何度も呼ぶKY
ハァとため息を吐き
ドアを開けると
「差し入れのプリン」
隙間からコンビニの袋を渡された
「ありがとうございます、じゃあ」
バタンと閉じた玄関から
革靴の音が遠くなって・・・消えた
プリンを取り出すと
ピンクの付箋が貼ってあり
【元気になるプリン】
いつものKYの文字が並んでいた
時間帯からすると
外回りの途中に立ち寄ってくれたらしいけれど
なんだか切ない感情が胸を支配する
・・・皆に優しいとは罪だよね
勝手に失恋気分の引きこもりに
素直に帰ったと思ったKYが
攻めてきたのは仕事も終わって
辺りが暗くなった頃だった
ドスンとベランダで物音が響き
カーテン越しに大きなシルエットが浮かびが上がった
・・・なに?強盗??
・・・イケナイ窓の鍵かけてない
玄関から逃げようと思うのに
腰が抜けて動けない
大きな影は掃き出し窓を開けて
カーテンを引いた
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ」
またもブサイクな叫び声を上げた
腰抜け引きこもり女に
「柚ちゃん、こんばんは」
涼しい顔でサラッと挨拶したのは・・・KY
「え?は?あ、ぁ、あ、ありえないんですけどっっ」