甘い魔法にかけられて
・・・ピンポーン
押してみたけれど
なんの反応もなくて
2回目を押すべきか悩む
そして・・・
ハッと思い付いたのは
頭を過った前者
【昨日の女性が泊まったから離れられないKY】
・・・ど、どうしよう
あの花柄のワンピースが出てきたら
・・・取り込み中かも
甘い二人を邪魔する
ただの事務員
欠勤としか聞かされていないのに
病気だと思い込み・・・
どう考えても勘違い女にしか思えない自分
ハァと肩を下げると
くるりと向きを変えた
ガチャ
「・・・っ」
帰ろうと思ったタイミングで
KYの部屋の玄関が開いた
驚いて目を見開いた先に見えたのは
ボサボサの髪に黒縁眼鏡
ヨレヨレのTシャツにスウェットスボン姿のKYだった
「・・・なに?」
聞こえたいつもと違う低い声に
動悸が加速する
「あ、あの・・・」
話したいことが頭にあるのに
上手に口から出せず
「だからなに?」
もう一度聞こえた更に冷たい声に
涙が溢れそうになるのを堪え
買い物袋を差し出して強引に持たせると
逃げるように走ってアパートへ帰った
押してみたけれど
なんの反応もなくて
2回目を押すべきか悩む
そして・・・
ハッと思い付いたのは
頭を過った前者
【昨日の女性が泊まったから離れられないKY】
・・・ど、どうしよう
あの花柄のワンピースが出てきたら
・・・取り込み中かも
甘い二人を邪魔する
ただの事務員
欠勤としか聞かされていないのに
病気だと思い込み・・・
どう考えても勘違い女にしか思えない自分
ハァと肩を下げると
くるりと向きを変えた
ガチャ
「・・・っ」
帰ろうと思ったタイミングで
KYの部屋の玄関が開いた
驚いて目を見開いた先に見えたのは
ボサボサの髪に黒縁眼鏡
ヨレヨレのTシャツにスウェットスボン姿のKYだった
「・・・なに?」
聞こえたいつもと違う低い声に
動悸が加速する
「あ、あの・・・」
話したいことが頭にあるのに
上手に口から出せず
「だからなに?」
もう一度聞こえた更に冷たい声に
涙が溢れそうになるのを堪え
買い物袋を差し出して強引に持たせると
逃げるように走ってアパートへ帰った