甘い魔法にかけられて
「ね~柚ちゃ~ん」
背中に大きな太陽を背負って
手を振るKY
・・・だから声大きいってば
腹の底から声出しするような
応援団に入っていたに違いない
少しの偏見を持つ自分
KYは更に大きな声で
「柚ちゃん、僕と付き合って下さ~い」
・・・は?は?は?
「返事は??へ・ん・じ~」
犬の散歩にウォーキング中の人
バドミントンするカップルが一斉にこちらを見る
・・・アワワワワワ
口に人差し指を当てながら
小走りでKYに近づくと
「やめて下さい、皆が見てるでしょ?」
「あれ?ホントだね~全然気にならなかった」
頭を掻きながら笑うKYに
釣られて頰が緩んだ
「柚ちゃん、付き合ってください」
「・・・」
「柚ちゃんお願いします」
「・・・はい」
耳まで真っ赤になりながら
小さく答えた
「よっしゃ~」
またも大声でガッツポーズのKYに
注目していた周りの人達は
何故か拍手
・・・公開処刑ってこんなもんでしょうか
・・・今すぐ穴を掘りましょう
恥ずかしくて俯く私を
すっぽり抱きしめたKY
微かに香るコロンの匂いを
ゆっくり吸い込むと
ホッとして落ち着いて
まるで“魔法”にかかったよう
更に・・・
頭の上から
「ありがとう」
柔らかな声が降った
背中に大きな太陽を背負って
手を振るKY
・・・だから声大きいってば
腹の底から声出しするような
応援団に入っていたに違いない
少しの偏見を持つ自分
KYは更に大きな声で
「柚ちゃん、僕と付き合って下さ~い」
・・・は?は?は?
「返事は??へ・ん・じ~」
犬の散歩にウォーキング中の人
バドミントンするカップルが一斉にこちらを見る
・・・アワワワワワ
口に人差し指を当てながら
小走りでKYに近づくと
「やめて下さい、皆が見てるでしょ?」
「あれ?ホントだね~全然気にならなかった」
頭を掻きながら笑うKYに
釣られて頰が緩んだ
「柚ちゃん、付き合ってください」
「・・・」
「柚ちゃんお願いします」
「・・・はい」
耳まで真っ赤になりながら
小さく答えた
「よっしゃ~」
またも大声でガッツポーズのKYに
注目していた周りの人達は
何故か拍手
・・・公開処刑ってこんなもんでしょうか
・・・今すぐ穴を掘りましょう
恥ずかしくて俯く私を
すっぽり抱きしめたKY
微かに香るコロンの匂いを
ゆっくり吸い込むと
ホッとして落ち着いて
まるで“魔法”にかかったよう
更に・・・
頭の上から
「ありがとう」
柔らかな声が降った