ボクのところにおいで。
page3:恋した彼女の笑顔は、今までで一番色っぽい。
駆け寄る澪に気付く。
「あ、れいちゃん。どうしたの?」
「そ、それ!私のなんです!!!」
あんな必死な澪を初めて見た気がした。
僕も、重い腰を上げて、澪の方へと歩く。
その間、二人は仲睦まじくお喋りをしていた。
二人は知り合いみたいな関係のように見えた。
それと同時に、見てすぐに分かった。
嫌でも分かる。
何年幼馴染してると思ってるんだ。
この人だ…澪の“好きな人”は。