幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
あの公園での出来事から1ヶ月くらい経ったある日のこと

学校の帰り道ーー
昇太がふいに言ってきた。

「実は今度2人で遊園地に行くことになった」

俺は驚いた。

「それってとうとう…」

嬉しそうに俺が言おうとしたが

「いや!それはまだ!」

昇太が遮るように言い放った。

俺は唖然として昇太を見た。
そして昇太にビシッと言ってやった。

「まだなんだったらもうここらでいっとくしかないでしょ!」

俺は昇太の肩をポンっと叩いた。

昇太は少しドギマギしながら

「おう!そう…だな!」

この時、昇太はなにかを決意したよう顔で空を眺めていた。


『ようやく決まったかな』

俺は確信に近い何かを感じていた。
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