幸せのカタチ〜Fleeting memories〜

付き合うとは

中学2年も終わりに差し掛かった2月頃〜

昇太と奥野さんはとうとう正式に付き合うようになった。


結局遊園地デートが決め手だったらしい。

というか遊園地デートは普通に楽しかったそうで、ほぼお互い両想いだったのだが、この2月のイベントでようやくカップル成立となった。

そのイベントとは…


バレンタインデー


昇太は見た目からは男らしいって感じではなかったが、昇太本人としては男らしさというイメージをなんとなく持っていた。

告白は男からするものだと。

つまりバレンタインデーに奥野さんからチョコをもらったタイミングで告白したとのこと。

『男らしいっていうか、それってもう確信犯じゃね?』

俺は心の中で思っていた。
去年の年末頃から2人の関係はもう既にカップルの域だと感じていた。

『てゆーか遊園地デートからもう付き合ってるって言ってもおかしくなかったけど!?』

俺は2人の距離がどんどん近づいていることに気付いていた。
遊園地デート以降、昇太から出てくる奥野さんに関しての話はノロケ話にしか聞こえなかったからだ。


『まぁ何はともあれようやくって感じかな』


俺は素直に嬉しかった。
同時に安心した気持ちもあった。
俺にも昇太の気持ちの変化が伝わってきていたから…
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