幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
「付き合うっていうことがこういうことだとは思ってなかったよ。でも今の俺にとっちゃあの人の前にいる俺は無理してるだけのようにしか思えなくて…」
昇太は自分を責めるように言った。
「あの人は何も悪くない。ただただ俺が悪い。でももう終わりにした方がいいのかなー」
まさかの昇太の終わり発言に俺は驚き、反発した。
「いやいや!終わりってそれは違うでしょ!別に嫌いになった訳じゃないんだから別れることないって!!」
俺は正直別れて欲しくなかった。
昇太がようやく付き合えたのに、なぜかわからないが俺のせいで別れることになってしまっているような気がして、とにかく別れるなんて考えをそんなすぐに出してはいけないと昇太に伝え、昇太は一言「わかった」と考えこむように答え、その日は解散した。
まさかこんな展開になるとは俺は思ってもいなかった。
しかし俺の嫌な予感はだいたい的中する。