幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
授業が終わり、授業の合間の休憩時間の度に声をかけようか迷っていたが、そうして迷っているうちに、その日の塾での授業は終了した。

結局その日声をかけることはできず、帰り際に声をかけようとも思ったが、塾が終わると昨日同様やはり奥野さんは早々に帰っていってしまった。

そうして奥野さんの存在に気付いてはいたもののなかなか声をかけられない日々が続いた。

『今日こそは声かけようかなー』

俺は毎回そう思ってはいたがなかなか踏み出すことができず、そのまま一週間も過ぎた頃だった。
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