幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
会話
俺は普段家から自転車で塾に行っている。
俺は基本的に遠いところに行くのは面倒なタイプだったので、一番家から近いという理由で家から徒歩5分くらいで行ける高校に進学した。
しかし塾は家から自転車で片道20分もある。
俺が今の塾を選んだ理由としては母が近所で評判のいい塾をリサーチしてくれて、最も評判の高かった塾が最寄駅の近くだったからだ。
まぁ毎日行く訳ではないので、別に少しくらい距離があってもいいかと思い、そこに決めた。
雨の日なんかはバスで行けばよかったのだが、バスはあまり好きではなかった為、少々の雨ならカッパを着て自転車で行っていた。
奥野さんの通っている高校は中学と同じ敷地にあり、奥野さんは家の最寄駅から電車で通わなければ行けないという俺にとっては毎日通うのが億劫になるような場所にある高校へ通っていた。
その為、奥野さんは高校の帰りに塾に来ていた。
塾からの帰りは俺は自転車だったが、奥野さんはというと自転車置き場で一度も会ったことがなかったので自転車ではなかった。