幸せのカタチ〜Fleeting memories〜
集合はいつも晩御飯を食べた後の夜8時頃なので、夏でも外は真っ暗。
まだ日中は夏の暑さが厳しい季節だが、夜になると風が心地よく、半袖のTシャツ1枚で丁度いい気温だ。
2人でいつものようにくだらない話をしながら農道を歩いていた。
「涼ってさー奥野さんって覚えてる?」
昇太が唐突に聞いてきた。
俺は突然の聞き覚えのある名前が出てきて、びっくりしたが、少し考えてから思い出したように言った。
「あー覚えてる覚えてる。小学生の時に一緒の町内だったわ。それが?」
昇太がニヤリとして答える。
「実は最近メールでやり取りしててさー。ていうのも奥野さんのアドレス知ったのも太田が教えてあげるーって半ば強引に教えられたんだけど」
太田は同じ中学のクラスの女の子で、これまで特に俺たちの話題になっていた訳ではない人物だか、昇太と仲良くしていたのはこの時始めて知った。
仲良くしていたといっても昇太とは同じクラスで、その当時はまだ携帯も流行りだした頃で持っている人も少なく、ただ連絡先を知っていたというだけの関係だ。
ちなみに俺も携帯は持っていたが、ほとんど連絡を取るのは昇太ばかりで、イマイチ実用性はなかった。
奥野さんも太田も昇太も俺もみんな同じ小学校出身だった。
ただ奥野さんは中学でみんなとは違う私立の女子中学に進学していた。
まだ日中は夏の暑さが厳しい季節だが、夜になると風が心地よく、半袖のTシャツ1枚で丁度いい気温だ。
2人でいつものようにくだらない話をしながら農道を歩いていた。
「涼ってさー奥野さんって覚えてる?」
昇太が唐突に聞いてきた。
俺は突然の聞き覚えのある名前が出てきて、びっくりしたが、少し考えてから思い出したように言った。
「あー覚えてる覚えてる。小学生の時に一緒の町内だったわ。それが?」
昇太がニヤリとして答える。
「実は最近メールでやり取りしててさー。ていうのも奥野さんのアドレス知ったのも太田が教えてあげるーって半ば強引に教えられたんだけど」
太田は同じ中学のクラスの女の子で、これまで特に俺たちの話題になっていた訳ではない人物だか、昇太と仲良くしていたのはこの時始めて知った。
仲良くしていたといっても昇太とは同じクラスで、その当時はまだ携帯も流行りだした頃で持っている人も少なく、ただ連絡先を知っていたというだけの関係だ。
ちなみに俺も携帯は持っていたが、ほとんど連絡を取るのは昇太ばかりで、イマイチ実用性はなかった。
奥野さんも太田も昇太も俺もみんな同じ小学校出身だった。
ただ奥野さんは中学でみんなとは違う私立の女子中学に進学していた。