たからもの
そのまたまた次の日、はるくんはママにこんなことを聞きました。
「ママ、もしもぼくが悪い子になったらどうする?」

「悪い子に?」

ママは目を丸くして聞き返しました。

「うん。そうなったら嫌いになる?」

それを聞くとママははるくんをギュ~っと抱き締めてキスをして、おひざの上に座らせて話し始めました。

「嫌いになるなんて、そんなことあるわけないわ。だってね…?」
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