両想い~幼馴染の両想い~
「......芽夢...。昼メシ」
午前の授業 終わり。
う〜んと手を上げ、あくびをしていた。
...大変。ちょうど大きな あくびの時、透和にまぬけな顔を見られちゃった。
「あ、うん!」
「私も行っていい?」
私と透和、そしてカナ。
このメンバーで、よく お昼をたべている。
あと...もう1人も...。
「カナの お弁当...おいしそ...」
透明ケースから覗く おかず達。
彩ゆたかで...あ、ヨダレでそう。
「松下の弁当、狙ってるんだろ?」
目尻にシワを作り、苦笑する透和。
もう...この笑顔反則。
王子様って言われるのも無理ないよ...。
黒色の少し癖のある髪。
ピアスなどをつけず、でも制服は洒落ているように気崩している。
クール男子。それは透和のイメージにぴったし。いつもはポーカーフェイスだけど、たまにニコッと、微笑むのが女子達のツボらしい。
「あ!まって、俺も行く!」