両想い~幼馴染の両想い~
「お前まで 赤くなってんじゃねーよ」
途端、私を胸の中に閉じ込める透和。
顔、隠してくれて良かったかも...。
私...今 どんな顔してるか分からない。
ただ、顔が熱いんだ。
「...芽夢、さっきの続き 教えてやっか?」
「...さっき?」
分かっているのに、わざと聞いた。
私って透和より いじわるかもしれない。
「...俺の好きな人はね、」
さっきと同じように耳元で言い始める透和。
私は、なぜか目を ぎゅっと閉じた。
私じゃない人。
聞きたくないけど、聞いたら潮時なんだって...
自分に言いかけさせれる。