両想い~幼馴染の両想い~
「...ばか...。」
とろん...と溶けた芽夢の顔は可愛いなんて次元じゃなかった。
「〜ッ...。
芽夢が、キスは軽くしちゃダメだって言うからだろ?」
口角を上げて、芽夢に意地悪をした。
好きな子には意地悪したくなる...俺はこのタイプの男なのかもしれない。
「あれはっ!
きっ、キスの頻度の事であって...」
あたふたしている芽夢を見て、“芽夢は俺のモノ”っていう実感を噛み締めた。
「じゃあな、また明日」
俺の声は...いつもより明るかったと思う。
ベランダから近距離で手を振る芽夢に手を振って返した。