両想い~幼馴染の両想い~
「よけてっっ!!!!!!!!」
自分でもびっくりするくらい、叫んだ。
男の子は私の声に驚くだけで、後ろにいるトラックには気づいていない。
「はやくっ!」
キキキィィィィ〜.........ドスッ
耳を塞ぐようなブレーキ音と共に、何かが当たるような音。
「ッたぃ...」
声にならない声。
私、ひかれちゃった?
頭がジンジンする...。
体が動かない。
冬なのに、やけに体が暑いのは...気のせい?
血が出てるのかな?
目の前には私の腕の中にいる男の子と、止まったトラック。
その瞬間、目の前が紫色に染まり、私の意識は途絶えた...。