両想い~幼馴染の両想い~
「透和ぁ...今日はクリスマスイブだよ?
いつになったら目ぇ覚ますのさ!」
イスに座り、透和の手を握る。
...温かいのか、冷たいのか分からない温度。
「今年は透和の家でクリパのはずだったんだよ?
も〜寝てばっかりいたらなまけるよっ!」
どんなに大きな声で言っても、
どんなに手を握っても、
透和の目は開かない。
「も〜......。
なんであの時 私をかばったの?」
あの時、暖かい気がしたのは気のせいじゃなかった。
「透和が...ふ、抱きしめて...くれたんでしょ?」
ねぇ。目を覚ましてよ。
芽夢って呼んでよ...。
「か、カナも、尚君も、魁斗君だって来てくれてた...んだよ?
皆 寝てるだけの、ひっく...透和は つまんないよ...」