両想い~幼馴染の両想い~
「...ん!
...ちゃん...
芽夢ちゃん!」
急に呼ばれて、ビクってした。
声の主は透和ママ。
私の体を起こしてくれた。
あ、私、透和のベットによしかかって寝たのかな?
「あ、あれ?
とわ、透和は!?
ねぇ!透和ママ!
とわ、とわはどこ!?」
目の前の透和のベットには、透和の姿がなかった。
また...集中治療室...。
そう思うと、目の前が暗くなる気がした。
「芽夢ちゃん。大丈夫!
透和、意識戻したのよ!」
「......え?」
「今は、脳の検査しに行ってるの。」
ニコッと微笑む透和ママの目には、涙が溜まっていた。
「ほ、ほんと?」
「えぇ。」
「よ、かった...よぉ〜」
子供みたいにだらしない泣き方。
涙が溢れて溢れて止まらない。