両想い~幼馴染の両想い~




「...ん!


...ちゃん...



芽夢ちゃん!」




急に呼ばれて、ビクってした。


声の主は透和ママ。
私の体を起こしてくれた。



あ、私、透和のベットによしかかって寝たのかな?





「あ、あれ?

とわ、透和は!?


ねぇ!透和ママ!

とわ、とわはどこ!?」


目の前の透和のベットには、透和の姿がなかった。



また...集中治療室...。


そう思うと、目の前が暗くなる気がした。




「芽夢ちゃん。大丈夫!

透和、意識戻したのよ!」




「......え?」




「今は、脳の検査しに行ってるの。」



ニコッと微笑む透和ママの目には、涙が溜まっていた。




「ほ、ほんと?」



「えぇ。」




「よ、かった...よぉ〜」




子供みたいにだらしない泣き方。



涙が溢れて溢れて止まらない。



< 239 / 300 >

この作品をシェア

pagetop