両想い~幼馴染の両想い~
やばい。泣きそう。
でも、ここで泣いたら もっと嫌われちゃう。
めんどくさい女だなんて思われたくない。
「そーだよね!
ごめんね。
...えっと〜...」
なるべく明るく、笑顔で。
透和に少しずつ、思い出してもらうんだ。
「柊 芽夢です。
萩野君とは生まれてからずっと一緒にいました。
...よろしくね...?」
耐えて。
私。
私は、右手を透和に差し出した。
「...よろしく」
と透和も握手してくれる。
“他人”から始めよう。
そして“友達”になって。
最後には“恋人”になれるように。