両想い~幼馴染の両想い~
次の日、透和は学校に来た。
本当はあと何日か休まなきゃダメなのに...。
...なんで、学校に来たの?
...勉強が遅れているから?
友達に会いたかったから?
...そこに、私の選択肢が無い事が辛い。
「とわぁ〜!
学校来てくれたんだねっ!?
私に...会いたかったから?」
初っ端から甘い声で透和に甘えるのは坂口さん。
「いや、お前じゃなくて...」
「えっ!?」
坂口さんを視界に入れず、クラス中をキョロキョロする透和。
今の坂口さんの表情には、
ガーン...
という音が ぴったりハマる。
「ふふっ...」
思わず、笑ってしまった私に 横にいた魁斗君が不思議そうな顔をした。