両想い~幼馴染の両想い~



コンコン...



何かを叩く音が聞こえた。


音の主を見てみると...




「あっ、透和!?」



透和の部屋から透和が私を見ていた。



ベランダ越しの久しぶりの透和。




ちょっと、背ぇ伸びた?

なんて...2週間ちょっと でそんな訳ないか。




ガラッと窓を開けて、ベランダに降りた。



すると、透和もベランダに降りてきた。




「...久しぶりっ!」



「...おう」



久しぶり。


そんな挨拶、通用しない期間だったのに。




この挨拶が 咄嗟に出てきたのは、透和がいない時間を長く感じていたから。





「...どーしたの?」




「や、なんか...カーテン開いてたから」



私の部屋を指差す透和。




...もしかして...



「毎日 見ててくれたの?」




「...まぁ、視界に入るし...」



ポリポリと頭を かきながらいう透和にキュンとした。




『私も』



なんでこの一言が出てくれないの?


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