両想い~幼馴染の両想い~



「俺、これ食べた事あるような気ぃする」




少し疑問を持ちながらも、


美味しそうに食べる透和を見ていると、何故か切なくなってきた。






私を覚えてなくても、私の作った料理を覚えてるって...。




...ねぇ。透和?



私の事 本当に忘れたの?



私と透和の会話に、あどけなさが残っている。



それが証拠かな?





透和、いつ思い出してくれるの?


私、もう1ヶ月以上待ってるんだけどな?






「...?お前、なんで泣いてんの?」




透和がふにゃふにゃになった。


それは、私の目が涙で滲んだからだね。




「...〜なんにもないよ」




私、待つよ。


透和。



待つけど...。









苦しいよ...


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