両想い~幼馴染の両想い~
「...な、まだ一緒にいたい...」
突然、透和が子犬のように言った。
これには、私もキュンときたけど...
「だ、ダメ!」
無理やり、ベランダに押し込む。
「なんで?」
窓に手をついて抵抗する透和が、聞いてきた。
私より背が高い透和に圧倒される...。
...理由なんて...ただ嬉しいからだよ。
「なんでもっ!」
「んだよ、それ。
じゃあ...このベランダ、にずっとい
〜〜〜ッッ!!!!!!!!...」
その途端、透和がベランダ頭を抱えてうずくまった。
「と、透和!?」
私は萩野君じゃなく、透和と言ってしまったことに気づかなかった。
「〜〜〜ッいっ!!!!!!!!...」
な、なんで!?
どうしよう!
く、苦しそう...。
あ、病院!
病院だ!
私は1階に置いてきたスマホを取りに行くために、その場を離れようとした。
パシッ...
「え?」
「...もう、ちょっと、ここに...いろ」
弱々しく言う透和。
病院呼ばなきゃいけないのに...
何故か透和の傍を離れたくないと思うのは...君に見つめられたせい。