両想い~幼馴染の両想い~
芽夢◀said 透和▶
「「透和っ!記憶復活 おめでとぅ〜!」」
大人数の熱い程の歓声。
そう。俺は芽夢との記憶を取り戻す事ができた。
ペコッと隣にいる芽夢に頭を下げる。
「本当に良かった...!
おめでとう、透和」
お互いの両親に知らせ、俺の家で臨時パーティが開かれていた。
ニコニコニコニコ......
芽夢は、さっきから気持ち悪い程にニコニコ...
それほど...俺の記憶が戻ったのが嬉しいんだろう。
「...こちらこそ」
口角を上げると、芽夢は尚更 顔を明るくした。
「いや〜本当に良かったわ。
病院の検査も異常なしだし!」
迎えに座る、母さんがホッとしたように顔を綻ばせた。
「芽夢ちゃんの事 忘れるとは...
お前、いい度胸だな?」
「本当だなぁ〜。
透和君にしか芽夢を嫁がせられないのに...」
その隣で眉をあげながら言う親父。
と、サラッと嬉しすぎる事を言う芽夢の父さん。
「まぁ...結局は思い出せたんだしっ!
またラブラブね?」
ニヤッとした芽夢の母さん。
そして顔を紅潮させる芽夢。
...ラブラブは...前より強まるんじゃないか?
現に...俺は机の下で、芽夢の左手を右手でがっちり握ってる。
いつもは 照れて離す芽夢も、今日は握り返してくれてる。