両想い~幼馴染の両想い~
「透和っ!
今日は ありがと!おやすみなさい〜」
ベランダを挟んで手を振る芽夢。
この距離で手を振るか?普通...
かっ、かわいい...!
芽夢中毒も完全に戻った俺。
そんなに可愛い仕草を目の前でされると自分でも止められる訳なく...
「ひ、ひゃぁ!?
ど、どーしたの透和!?」
ベランダの塀はあるものの、透和を腕の中に閉じ込めた。
「2ヶ月半、ごめんな...?」
そっと耳元で言うと、ビクっと鳴らす芽夢の体。
「透和が守ってくれたから、私は生きてるんだよ」
そう言うと、芽夢は ニコッとした。
「芽夢のためなら命懸ける」
クールキャラを通している俺には、そんなキザな言葉を言えるはずもなく...。
「生きててくれてありがとう」
それが精一杯だった。
心からの感謝の言葉...。