両想い~幼馴染の両想い~



「はぁ...?

なに、アンタ 透和に告白でもしようとしてるの?

はっアハハっ!!!
絶っっ対 叶わないから止めときな!」


甲高い声で笑う坂口さん。




透和...何も言ってくれないの...?





恥ずかしさと悔しさ...そして寂しさで、カァァっと顔が赤くなるのが自分でも分かる。



目尻も熱くなり、涙が滲んでいるのが分かった。


透和...というより坂口さんに見られたくなくて、下を向く。





「さっ、透和...行こ?」


私への声をガラリと変え、甘い声で言う坂口さん。

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