両想い~幼馴染の両想い~
ーーーーチュッ...
え...?...なに...?
教室に響くリップ音は、坂口さんが透和の頬にキスをした音だった。
透和も驚いたような表情をしてるけど、否定も抵抗もしない...。
透和...本当に、私を嫌いになっちゃったんだね。
坂口さんを好きになっちゃったんだね...。
私は...もう、幼馴染でも なんでもないんだね。
「...透和の...
透和の、バカ...」
顔を上げた私の目からは一筋、涙が溢れてしまった。
見られたくなくて、教室を後にする。
走って、走って走って...走りまくった。