両想い～幼馴染の両想い～

「だったら、どうすればいいんだよ!?



...そういえば、お前 芽夢の事 好きなんだっけ？

水族館で意味深な顔してたもんな」



「ちっ、ちが...



「とにかく、俺は俺のやり方でやるから」



尚から踵を返し、坂口が戻ってきたとこで教室を出ようとする。




尚の言う通りかもしれない。



けれど、ダメなんだよ。
芽夢が振り向いてくれるのが1番の目的なんだから。










「とっ...透和！」



その時、後ろから芽夢が俺を呼び止めた。



坂口が嫌そうな顔をしている事に、俺は気づいていた。



「......なに？」



2人は 怪訝そうな顔をして見合っている。



そして、2人の言い合いが少し起こった後、坂口が余計な事をした。