GATHER!!
「君は、何者なんだ」
「俺はただの酔っ払いだ。さっきも言ったようにな」
男は、即答した。
そして尋ねた。君こそ何者だ、と。
「僕は、ただの掃除屋だよ。汚れたものを、消すのが仕事」
男はほう、と呟くと、面白いものを見つけたというように目を細めた。
「掃除屋、ねえ」
少年は振り向くと、小さく微笑んだ。
「さよなら、酔っ払いさん」
そして男に背を向ける。
「君とはまた、会いたいな……」