【完】溺愛フラグが立ちました。
下手なことをいって会話を盛り下げたらどうしよう。
少しでも好感持ってもらえるような選択を、どこかで探してしまっている自分がいた。
もちろん、そんな器用なことはできそうにないが。
話しているのは概ね私自身についてで、彼は聞き役に徹している。
ところどころ自分の話も混ぜてくれるが、やっぱりどこかミステリアスに感じる。
「この、いつ動き出すかわかりもしない金属の箱の中で。もう少しばかり私の与太話に付き合ってはくれませんか?」
話し方が好き。声も、好き。
問いかけるとき少し頭をるクセも、好きだなぁ。(今はハッキリ見えてないけれども)
彼に、どんどん呑みまれていくような感覚に陥る……。