【完】溺愛フラグが立ちました。


「そうなんですか?」


 仕事が山積みなのかな……。

 なんて考えていると、クスッと笑われた。


「え、なんで、笑うんですか」

「だって。ねぇ?」

「??」

「魅力的な女性がすぐ近くにいるんですから」


(えっ……)


「寝ろって方が、難しい話だとは思いませんか?」


 それって……私? 私なの!?


「そういうわけで。先にお休みになって下さいね」


 そんなこと言われましても。どういうわけですか。

 今の発言にドキッとして目がさえてしまいました。


「私に寄りかかってくれていいですよ?」

「えぇっ……!?」

「その方が楽でしょうから」


 な、そ、そんなことしたら、
 もう完全に恋人みたいじゃないですか。


「知冬さん」


 や、あの。ちょっと……トノセさん?


「私だけでしょうか」


 耳元で囁くのは……あのぉ!?


「こんなに、ドキドキしているのは」

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