【完】溺愛フラグが立ちました。



 トノセさんが私に紹介してくれる仕事がどんなものかってことを考えてみると言った矢先、ここで話し込んだらトノセさんの時間を奪ってしまうことに気づいた。


 さっき、お仕事があるみたいなことを言っていたよね。パソコンが使えなくてもなにか考えごとをするくらいならできるだろうし、静かにした方がいいのではないだろうか。


「私と……まだ話していても大丈夫ですか?」

「もちろんですよ。嬉しいです」


(……即答、してくれた)


「では……もう少し考えてみます」

「どうぞ」


 優しいトノセさんの返答に、思わず甘えてしまう。包容力あるなぁ……。

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