【完】溺愛フラグが立ちました。



「あるとき、好きなゲーム会社のコンテストにエントリーしたことがあって」

「コンテスト?」

「はい。採用されたら、自分の描いたキャラにCVをつけてもらえるっていう夢のようなコンテストです」

「……それは素敵ですね」


 昔話みたいに始めてしまったが、比較的最近の出来事だ。


「二次で落ちました。最終に残った中に、ライバル……っていったら相手に怒られちゃうかもしれないですが。よく同じサイトで順位を競っていた人がいたんです」

「その人は?」

「最終で……残念ながら」


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