【完】溺愛フラグが立ちました。



『それは大変だったね。でも、知冬が無事でよかったよ』


 大学時代の友人であり親友の藤阪絢(ふじさか あや)が、電話の向こうでホッとした様子で呟く。


 彼女には私の帰省日時をおおまかに伝えていたので、ニュースを見て『もしかしたら知冬が乗っているかも』と心配になって連絡をくれていた。


 スマホには、絢と、それから母からも連絡がきていた。


 今回の件で周りに心配をかけてしまったけれど、そうやって気にしてくれる人がいるのって本当に幸せなことだ。


< 80 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop