土方歳三の熱情
chapter3
「で、いったいどういうことだ? ……おまえは」
夜道を歩きながら、島田さんが珍しく不機嫌そうな声で言う。
「木村です」
「木村か。で、木村は土方さんからどう言われて来たんだ?」
「はい、島田さんと篠田さんと三人で連携して戦うようにと言われました」
「それはどういうことだ? 篠田の教育係はオレ一人で十分だぞ」
「はい、もちろんです。土方さんの意図は新撰組の戦い方を篠田さんに知っておいてほしいということです」
「新撰組の戦い方?」
私は思わず話に割り込んでしまう。
木村さんはホッとした表情で私の方に向き直る。
「通常、新撰組の隊士は集団戦法で戦います。三人か四人で一組となり常に相手より多い人数で戦うことを心がけます」
「なるほど」
「諸士取調役兼監察方の皆さんは腕利きの方々ですから、一人で戦うことを好まれる方も多いのですが、篠田さんには通常の新撰組の戦法がどういうものであるかを知っておいてほしいということです」
夜道を歩きながら、島田さんが珍しく不機嫌そうな声で言う。
「木村です」
「木村か。で、木村は土方さんからどう言われて来たんだ?」
「はい、島田さんと篠田さんと三人で連携して戦うようにと言われました」
「それはどういうことだ? 篠田の教育係はオレ一人で十分だぞ」
「はい、もちろんです。土方さんの意図は新撰組の戦い方を篠田さんに知っておいてほしいということです」
「新撰組の戦い方?」
私は思わず話に割り込んでしまう。
木村さんはホッとした表情で私の方に向き直る。
「通常、新撰組の隊士は集団戦法で戦います。三人か四人で一組となり常に相手より多い人数で戦うことを心がけます」
「なるほど」
「諸士取調役兼監察方の皆さんは腕利きの方々ですから、一人で戦うことを好まれる方も多いのですが、篠田さんには通常の新撰組の戦法がどういうものであるかを知っておいてほしいということです」