土方歳三の熱情
chapter2
「素早い小手打ちだったなぁ、
オレにもほとんど見えなかったぞ」
島田さんは隣にいる私に話しているとは思えないボリュームで、
どうやら私のことを褒めてくれているようだ。
「普通は新人は誰でも入れるんだ。
こんな風に事前に立ち合いをやらせるのは異例のことでな」
「誰でも入れるんですか!?」
私は驚いて聞き返す。
「ああ、誰でも入れる。
で、入った後で役に立たないやつはクビにするんだ。
今回みたいに腕が立つらしいって話の場合にだけ立ち合いをやらせるんだ。
腕が立つものにはそれ相応の役職を与えるためってのが名目だけど、
実際は近藤さんや土方さん達が興味本位で見てみたいってだけだと思うんだ。
みんな強いやつを見るのが好きなんだ、ここにいるやつらは」
島田さんはほとんど一方的にしゃべりながら西本願寺内の屯所を案内してくれる。
人は見かけによらないなぁ、
こんな毛むくじゃらでバカでっかい人がこんなにおしゃべりだなんて思わなかった。
オレにもほとんど見えなかったぞ」
島田さんは隣にいる私に話しているとは思えないボリュームで、
どうやら私のことを褒めてくれているようだ。
「普通は新人は誰でも入れるんだ。
こんな風に事前に立ち合いをやらせるのは異例のことでな」
「誰でも入れるんですか!?」
私は驚いて聞き返す。
「ああ、誰でも入れる。
で、入った後で役に立たないやつはクビにするんだ。
今回みたいに腕が立つらしいって話の場合にだけ立ち合いをやらせるんだ。
腕が立つものにはそれ相応の役職を与えるためってのが名目だけど、
実際は近藤さんや土方さん達が興味本位で見てみたいってだけだと思うんだ。
みんな強いやつを見るのが好きなんだ、ここにいるやつらは」
島田さんはほとんど一方的にしゃべりながら西本願寺内の屯所を案内してくれる。
人は見かけによらないなぁ、
こんな毛むくじゃらでバカでっかい人がこんなにおしゃべりだなんて思わなかった。