土方歳三の熱情
chapter10
「じゃあ、木村さんから土方さんにお願いしてくれたわけじゃないんですね、やっぱり」
「そりゃそうだよ。
土方さんに何かを要求できるのなんて古株の幹部の中でも近藤さんと沖田さんくらいで、
オレなんかから頼みごとなんてできるわけないよ」
篠田と土方さんは男色の関係にあるという噂を流すために
木村さんが土方さんにあらかじめ許可を取ろうとした、
ということではないらしい。
土方さんは
「オレの家に通えば今みたいなことはなくなるはずだ」
と言ったわけだから、
おそらく篠田には男色の気があるらしいという噂の存在は知っている。
私がその噂のせいで困っていることも分かっているのだろう。
「で、土方さんには本当に男色の気はないんですよね?」
「だと思うけどねぇ、
オレも土方さんのこと何でも知ってるわけじゃないけど、
そんな話は聞いたことないし、
違うと思うけどねぇ」
「そりゃそうだよ。
土方さんに何かを要求できるのなんて古株の幹部の中でも近藤さんと沖田さんくらいで、
オレなんかから頼みごとなんてできるわけないよ」
篠田と土方さんは男色の関係にあるという噂を流すために
木村さんが土方さんにあらかじめ許可を取ろうとした、
ということではないらしい。
土方さんは
「オレの家に通えば今みたいなことはなくなるはずだ」
と言ったわけだから、
おそらく篠田には男色の気があるらしいという噂の存在は知っている。
私がその噂のせいで困っていることも分かっているのだろう。
「で、土方さんには本当に男色の気はないんですよね?」
「だと思うけどねぇ、
オレも土方さんのこと何でも知ってるわけじゃないけど、
そんな話は聞いたことないし、
違うと思うけどねぇ」