土方歳三の熱情
chapter11
木村さんに書いてもらった地図を頼りにここまでたどり着いたけれど、
門をたたく勇気がでない。
門の前でどうしようか迷っていると
扉が開き老婆があらわれる。
「篠田さんですね。
お話はうかがっております。
そちらからあがってください。
廊下をまっすぐ進んで二つ目の部屋でお待ちです」
それだけ言うと老婆は私の返事も待たずにさっさと立ち去ってしまう。
私は邸内に入り自分で扉を閉めてから大きく深呼吸をする。
今さらためらっていてもしかたがない。
私は覚悟を決めて屋敷にあがる。
二つ目の部屋からは明かりがもれている。
「失礼します」
「おう、入れ」
土方さんの声だ。
心なしか普段より声が明るいような印象がある。
私はフスマを開けて部屋に入る。
「来ると思ってたぞ」
やはり土方さんは普段より明るい声で言った。
表情も普段よりやわらかい。
「……」
「まぁ、こっちに座れ」
門をたたく勇気がでない。
門の前でどうしようか迷っていると
扉が開き老婆があらわれる。
「篠田さんですね。
お話はうかがっております。
そちらからあがってください。
廊下をまっすぐ進んで二つ目の部屋でお待ちです」
それだけ言うと老婆は私の返事も待たずにさっさと立ち去ってしまう。
私は邸内に入り自分で扉を閉めてから大きく深呼吸をする。
今さらためらっていてもしかたがない。
私は覚悟を決めて屋敷にあがる。
二つ目の部屋からは明かりがもれている。
「失礼します」
「おう、入れ」
土方さんの声だ。
心なしか普段より声が明るいような印象がある。
私はフスマを開けて部屋に入る。
「来ると思ってたぞ」
やはり土方さんは普段より明るい声で言った。
表情も普段よりやわらかい。
「……」
「まぁ、こっちに座れ」